コオロギの飼い方_コオロギフードその01

      2018/10/27

コオロギフードは色々試しました。
市販のコオロギフードがありますが、量が多いものは使い切る前にダニが発生するのが怖いし、少ないものは割高だし・・・・結局長期使用を考えると自作をするのが良いように思えたのです。
コオロギフードに必要な要件はいくつかあります。
まず、コオロギの嗜好性が高いこと。どんなに栄養価が高くてもコオロギが見向きもしなければ餌になりえません。ペット用の煮干を餌にしようと試したことがありましたがイエコは見向きもしませんでした。イエコに対して煮干が大き過ぎたり、固すぎたりするのがいけないのかと思い、ミルで粉状に砕いて他の餌と混ぜて与えてみましたが、それでも一切見向きもしません。むしろ今まで食べていた餌までも煮干パウダーが混ざると無視するようになってしまったので、煮干は捨てました。
ついでたんぱく質含有率が高いこと。これは動物性タンパクをコオロギフードから取らせることでコオロギたちの共食いを防ぐためです。また動物性タンパクが入っているほうがコオロギたちの嗜好性が高いようにも思えました。
最後にカルシウムを多く含むこと。これはコオロギを通してトカゲにカルシウムを与えるためです。トカゲがカルシウム不足になるとクル病になってしまいます。カルシウム豊富な餌をトカゲに与えるためにはトカゲの餌であるコオロギにカルシウムを与える必要があるのです。
ニホントカゲやカナヘビがピンセットからコオロギを食べてくれるのであれば粉状のカルシウムパウダーを降り掛けたコオロギを与えればよいのですが、うちのニホントカゲとカナヘビはなかなかピンセットからコオロギを食べません。キノボリトカゲはピンセットから食べてくれますが、それも気まぐれです。なのでいずれにせよカルシウム豊富なコオロギを用意する必要があるのです。
まず試したのは、ミタニさんの「鈴虫のえさ」でした。鈴虫はコオロギと生態が近い生き物ですし、鈴虫のえさはコオロギにも使えるだろうと思ったのです。

ミタニ鈴虫の餌

試してみたところ、非常に良く食べてくれました。嗜好性は高いようです。
ただ、果たしてどの程度たんぱく質が含まれるのか、カルシウムは豊富なのかなど専門的なことは分かりません・・・。

ついで試したのが、カルシウムの補給を主眼としたザリガニのエサです。

ザリガニの餌

どちらもダイソーで108円商品でした。黄色と青のパッケージの方をまず使っています。こちらにはビタミン・カルシウム入りと書いてありました。また、栄養成分が明白にされており、粗タンパク質が45%以上ありますからタンパク質不足にもならないようです。
これを与えてみたところ、こちらもコオロギ達の嗜好性が高く、よく食べてくれました。粒が大きいのですが、餌場においておくと勝手に持ち帰るコオロギがいたり、取り合ったりしている姿も見られました。エサがあちこちに拡散すると掃除が大変なので、持ち帰ることができないようなエサ皿にきちんと入れるか、持ち帰って散らかさないようミルなどで細かく砕いてから与えると良いと思います。
もうひとつの茶色のパッケージのザリガニのエサはまだ未開封です。ただパッケージには「カルシウムを強化!」とあり、栄養成分を見るとタンパク質が31%以上となっています。
タンパク質含有量は大きく劣るものの、3割を超えていれば十分ではないかと思います。むしろザリガニのエサにはカルシウムを期待していますので、これは今使っているものが無くなってから開封して試してみようと思います。
ついで試したものは、鰹節です。
まさに動物性タンパクなのですが、これも餌皿に入れておくと気づけばなくなるものでした。あまり食べているシーンは見かけませんでしたが、無くなっているところをみると食べていたのでしょう。しかし、他のエサでも十分に事足りるようでしたのでわざわざ鰹節をコオロギにあげることはないと思い、辞めました。

続いて試したのがこちらカメのエサです。

カメの餌

カメのエサ-観賞魚用-とはカメ用なのか魚用なのか解釈に悩むところですが、これもダイソーで108円商品でした。タンパク質が37%以上含有されており、ビタミン・カルシウム入りとあります。恐らくザリガニのエサとあまり変わらないのではないかと思います。こちらについても思ったとおりコオロギ達の嗜好性は高く、よく食べてくれました。ただザリガニのエサ同様に少々大きい粒なのでコオロギ達にはもう少し小さいほうが良いように思います。
最後に試したのがメダカのエサです。

メダカの餌

数年前にコオロギを飼っていた時にさらに前に飼っていた熱帯魚のエサで余っていたものを与えていたので、メダカのエサでもコオロギは食べるのではないかと考えました。これはカインズホームで200円程度だったような気がします。
タンパク質は42%以上含有です。そして、実はここまで試した中ではこのメダカのエサが一番嗜好性が高いエサでした。同時に様々なエサを与えてみると最初に無くなるのがこのメダカのエサなのです。
コオロギが好む味なのでしょうか・・・・。
もうひとつ考えられるのは、開封したてのものの方がより嗜好性が高いのかも知れません。コロオギ達の嗜好性を見ていると、えさの種類に関わらず、より古いえさよりも、少しでも開封が新しいエサを求めるようなので、開封してから時間が経つに連れて嗜好性が落ちるのかもしれません。最後に開けたのがメダカの餌なのでメダカの餌が一番新鮮で人気があるのかもしれません。時間の経過とともにコオロギ達が好む匂いが弱まったり、湿気がついたりするのでしょうか。こういうことを考えるとやはり市販の大容量のコオロギフードを買わずに自分で研究して良かったと思います。
このカメのエサとザリガニのエサをブレンドしたものをミルを使って粉末状にしてからコロオギに与えるようにしています。
それ以外にもまだ別の餌を使用しているのですが、それはまた書くと長くなるので別の機会に記事にしたいと思います。

ちなみにミルはこちらを使っています。

他のミルを使ったことが無いので比較のしようがありませんが、これで十分です。今までは山椒を引くのに使っていました。四川中華料理を作るのに大量の山椒が必要なのですがこれがあると本当に楽なのです。トカゲやカエルの飼育とは別に個人的にはおすすめの逸品です。
このマジックブレットなのですが、当たり前ですが、人間の料理用です。実は、私自身に料理用のミルをコオロギの餌に使うのに抵抗があり、一度だけすりこぎとすり鉢を使って自力で粉状にすることを試してみたことがあります。
しかし、これが大苦戦!
カメやザリガニの餌は小さくて固いのでうまく潰せません。
あちこち飛んでいってしまったり、潰れたとしてもすり鉢の溝に詰まってしまったり・・・。
とにかく力も時間も要るので断念しました。

しかし、ミルにはミルで問題がありました。匂いが残りやすいんです。何度洗っても山椒の匂いが取れなかったので、コオロギの餌の匂いも残ることでしょう。
そこで新しくミル部分だけ買い足しました。コオロギ用のミルとして普段の食品用と分けて使用していこうと思います。

※amazonで買ったら無在庫商品だったのかちょっと到着まで時間が掛かりましたが、無事に届きました。急ぐ方は別で探した方がいいかも知れません。

コオロギフード02

これらの工夫で相当原価は安く抑えられており、常に新鮮なエサを与えることができるようになりました。
この容器に入れて冷蔵庫保管です。
容器内には湿気取りのために珪藻土スティックが入れてあり、餌を取り出しやすく、補充しやすいよう、蓋に工夫のある「はちみつポット」を使用しました。

コオロギフード03

餌皿はコオロギが登ることができて、勝手に持ち運びされないようにきちんとお皿の形をしていれば、ペット用、爬虫類用のものを使用しなくても大丈夫です。100円ショップ等で売っている小皿でも構いませんが、つるつるしたものはコオロギが登れないので注意が必要です。

また、自炊の際に野菜クズが出たときにはコオロギに与えるようにしました。ニンジンや小松菜を良く与えます。小松菜はカルシウムが含まれるので栄養面でお勧めですがすぐに萎びてしまうのが難点です。白菜の芯やキャベツの芯は水分含有量が多く、萎びるにも時間が掛かるので個人的にはお勧めです。なお、野菜を与えるときには残留農薬に気をつける必要があるようです。うちでは小松菜を自家栽培しますから無農薬で問題ありませんでしたが、人間に影響がないものでもコオロギには致死量になる農薬があります。気をつけつつコオロギには様々なエサを与えて栄養を強化しましょう!

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