なぜわざわざトカゲやカエルを飼うのか?


トカゲやカエルの飼い方について私なりのやり方を紹介したいと思います。

その前にちょっとだけ私なりの考えを書かせてください。

「なぜわざわざトカゲやカエルを飼うのか?」

きっとこのページを見てくださった方は「トカゲ(カエル)を飼いたい」と思っていると思います。でも、なぜそう思ったのでしょうか。

ここが飼育を始めるにあたって、途中で投げ出さないためにも一番大切だと思うのです。だから面倒でもちょっと考えて見て欲しいと思います。

私は、ニホントカゲの幼生の美しい青い尻尾に引かれてニホントカゲを飼いたいと思いました。

ニホンカナヘビのざらざらの鱗と恐竜のような風貌に引かれて飼いたいと思いました。

ニホンカナヘビ

アマガエルは幼い頃から身近にいましたが、長く飼育することはできませんでした。餌の調達ができなかったからです。飼育方法もわかりませんでした。

マグネットフック

トノサマガエルはめったに出会うことがないカエルでした。当然飼育もしたことがありませんでした。

夜のグラステラリウム02

アオカナヘビやサキシマカナヘビは関東や東海では出会うことがないきれいな緑をしていましたので観察をしたいと思いました。

アオカナヘビの立体活動03

サキシマカナヘビ産卵01

キノボリトカゲは幼いころからの憧れでした。カナヘビやニホントカゲにはないアガマ種のシルエットと緑がきれいで飼ってみたいと思いました。

キノボリトカゲ

ミドリツヤトカゲは国内にはいません。飼育を始めるまでその存在すら知りませんでしたが、見た目の可愛さと飼育のしやすさに惹かれて飼育を始めました。飼育を始めてみたら人馴れするその性格と他種に対する優しさに驚きの毎日で、想像していた以上にとっても楽しい子でした。

ミドリツヤトカゲ01

ミドリツヤさん

またそれぞれ全てのトカゲに言えるのですが、捕食シーンのダイナミックさ、かっこよさに

「おおっ」と目を奪われるのです。

コオロギをバクッとくわえて食べていく様がまさに恐竜という感じのかっこよさ強さを感じたのでした。

カエルはかっこよさと言うより、愛嬌というか可愛さが好きですね。
手を使って餌を一生懸命食べる仕草はかわいいというほかありません。

そう考えるとヘビでも良いのかも知れませんが、そこは私の感性と合いませんでした。
ここはいい、悪いの問題ではなく感性の問題だと思っています。
ヘビが好きな方がいらっしゃることも知っていますし、それを否定するものではないのです。

かつて、社会人になってから、ニホントカゲとニホンカナヘビを飼育したことがありました。
彼らにとって最高の環境は何か考えて飼育環境を整えました。

しかし、それはそれは大変な作業でした。そしていつもトカゲたちは隠れてしまい、その姿を見せてくれることは稀でした。このあたりの詳細はまた記事にしたいと思います。

あまりの大変さに心が折れて飼育を断念しました。
冬を越して環境が良くなってからカナヘビとニホントカゲは捕まえたところにそれぞれ逃がしてきて水槽を片付けました。

当時は仕事が忙しく、平日は自分の時間が一切持てず何もできませんでしたし、休日にも疲れが残っていた中で作業をしていましたから頑張ったものの限界があったのです。

ニホントカゲの幼生を飼育下で冬眠させ、無事越冬させることができたのはとてもいい経験でしたが、観察ができないというのは飼育の醍醐味を一切感じることができませんでした。

やはりペットの飼育はその楽しさが大変さを上回る状況でなければ続かないのです。

たとえば犬を飼うのだって本当はカリカリのドッグフードではなく生きた小動物等を与えた方が良いのも知れません。彼らの先祖の狼の食性を考えればカリカリのドッグフードがベストな餌とは思えません。しかし、常に活餌を用意して与えるような飼い方は現実的ではありません。

トカゲやカエルを飼うのも理想的な飼い方ができる方はぜひ理想的な飼い方をしてもらえればいいと思います。それは大いに賛同しますし、応援しますが、私が追及したいのはなるべく億劫にならない、また飼育を楽しめる飼い方です。なので爬虫類用の紫外線ランプは使いませんし、バスキングライトもスポットライトに用いるレフ球です。前回は黒土を使用しましたが、ニホントカゲの観察ができなくなってしまうこと、湿度の管理や衛生管理が難しいこと、床材の交換が困難であることからダニやカビの発生に怯えていたことから黒土は辞めました。違うものを床材に使っています。UVライトは自分で調べて熟慮した結果、少なくとも私が飼育するトカゲやカエルにおいては不要だと思いますし、リスクも否めないと考えています。
紫外線ライトを購入するお金が惜しいという単純な理由ではないのです。実は既に購入をしてあるので、使わないほうが勿体無いのですが、使用まで至らなかったのは、熟慮の上、様々な理由によるものです。

やはり飼育は、飼育個体にとって幸せであると同時に飼い主にとっても「無理なく楽しく続けられること」が大切だろうと思います。そんな趣旨にご賛同いただけたらぜひ読み進んでみてください。

※試行錯誤しながらのブログですからブログにアップした日と記事の作成日に随分とずれがあります。記事を作ってからすぐにアップロードせずに書き溜めてから必要な記事を掲載するようにしています。

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公開日:
最終更新日:2018/11/07