サキシマカナヘビの飼育記録①

      2018/11/08

こんにちは。今回はサキシマカナヘビの飼育日記です。

うちにはサキシマカナヘビが数匹いますが、全部で3つのケージに分けて飼育しています。
本当はひとつのケージで仲良く暮らしてくれればそれが一番なのですが、なかなかそうはいかないそれぞれの理由があるのです。
まずはグラステラリウム4545にいる2匹のアダルトサキシマカナヘビ。これはどちらもオス♂です。

サキシマカナヘビ02

サキシマカナヘビ03

オス同士はケンカもしますが、仲良くしていること多々あり、相手の命を取るような激しい闘いはしないようです。尾を自切するようなことももちろんありません。
じゃれ合っているのかなというレベルです。今のところは。
彼らはこのケージの中で自由に暮らしていますが、水遊びとバスキングが好きなようです。
ケージの約1/3をパネルヒーターで底面から温めることもしていますが、いつも枝の上などにいるので、あまりパネルヒーターの恩恵には預かっていません。
彼らの体を温めるためには、バスキングライトが重要なようです。
また、このケージの中ならいつでもバスキングできるとサキシマカナヘビは知っているのでしょうか。しょっちゅう水入れで水遊びをした後、バスキングで体を暖めに来るということを繰り返しています。

バスキング中のサキシマカナヘビ

ちょっとわかりにくいですが、体のところどころが反射しているのは、水で濡れているからです。

もうひとつはプラケース。
ここにはメス♀のサキシマカナヘビがひとりだけで暮らしています。

サキシマカナヘビメス

日光が夜明けから昼くらいにかけて入る場所にケースが置いてあり、水入れとマルチパネルヒーターで環境を整えています。
しかし、正直なところ、個人的にはあまり好きな環境ではありません。
彼女をここで暮らさせているにはわけがあります。まだ骨格が貧弱でオスとの同居には耐えられないと考えたからです。
カナヘビのオスの求愛は非常に激しく、執拗にメスを追い回すようなことがあります。
そして交尾の際にはメスの体に噛み付いて行うものですからメスのダメージが大きいのです。
できればハーレム状態に近いような、オスの数<メスの数になるような状態にしてあげると一人あたりのメスの負担が減るのですが、うちではアダルトのメスは1匹のみで、アダルトのオスが2匹と言う状態なので彼女の保護のためここに隔離しました。
アダルトサイズであることを考えると、一人ならギリギリ可能な広さかも知れませんが、果たしてここで幸せなのか・・・とはいつも思います
ただここにきてからはガラス越しとはいえ太陽光の被照射時間が増えたことから脱皮の頻度が目に見えて上がりました。
そして餌を取り合う必要がないので、ゆうゆう餌を食べています。他のトカゲに取られる心配がないからかあまりハングリー精神を見せることもありません(笑)。
しっかり成長したらオスとの同居もしたいと思います。

そして最後にベビー水槽。

日向と日陰

60cm水槽を使って、サキシマカナヘビ、アオカナヘビ、ニホンカナヘビを飼育しています。サキシマカナヘビはここに♀のみ2匹います。
しかし、残念なことにアオカナヘビとの見分けがよくわからない状態になっています(笑)。

琉球 島嶼生物地理学研究室
さんによると、サキシマカナヘビは目の下に黒い線が入ることが特徴で、ミヤコカナヘビは目の下に線はなく、アオカナヘビは目の下に胴まで続く白い線が入るそうです。

琉球カナヘビ見分け方

慣れれば顔をみるだけで判断がつくらしいのですが、どうでしょうか。
改めてチャレンジしてみようと思います。
おそらくこの子はアオカナヘビ。

アオカナヘビ01

アオカナヘビ02

そしておそらくこっちがサキシマカナヘビですね。

サキシマカナヘビ04

この茶色の子はアオカナヘビのオスですね。

アオカナヘビオス01

出てきたアオカナヘビ02

そしてこちらがニホンカナヘビ。これは当然全く異なります。

ニホンカナヘビ05

こうしてみるとサキシマカナヘビとアオカナヘビのメスも案外違いがあるなってわかりますね。
目つきがアオカナヘビの方が丸く、サキシマカナヘビのほうがきつめのような気がします。

ニホンカナヘビとサキシマカナヘビ、アオカナヘビが一緒に仲良くケンカせずに過ごせるのは、あとどの位なのかわかりませんが、これからも少しでも長く仲良く暮らしてほしいと思います。

サキシマカナヘビもペアで飼育をしていると卵を生んでくれることがあります。
もちろん2人の相性が良くなければいけないのでしょうけれど。

仲良しサキシマカナヘビ

もうイチャイチャしているといってもいいくらいの仲良さです。ハート作っちゃっていますよ!

グリーンハート

交尾をして有精卵を生んだり、残念ながら無精卵だったり・・・。

サキシマカナヘビ交尾

2017年の秋にはサキシマカナヘビは多くの卵を生みました。
サキシマカナヘビの交尾や妊娠を確認したら産卵しやすい場所を用意してあげることが必要です。うちではウェットシェルターにキッチンペーパーを敷いてあげて多湿な環境を作りました。この中に何度も卵を産み落としました。

サキシマカナヘビ産卵01

サキシマカナヘビ産卵02

ウェットシェルターと卵

産卵を確認したらなるべく早く回収して、卵の孵化に適した環境に移してあげなくてはなりません。しかし、時期が悪かったのでしょうか、管理方法が悪かったのでしょうか、残念ながら卵が孵ることはありませんでした。
通常は春から初夏に掛けて交尾や産卵をするのですが、なんとうちのカナヘビ達は秋に産卵をしてしまったのです。孵化までうまく行かなかったのはその事が原因なのかなと思います。彼らにとって何かがきっかけで春が来たと勘違いしまったのでしょうね。
次回は春から夏に掛けて繁殖ができるよう環境を整えてあげたいと思います。もし秋にサキシマカナヘビの繁殖ができている方いらっしゃいましたらぜひコメントやtwitterから御連絡ください。色々教えてもらえたら嬉しいです。

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