トカゲの水入れや湿度について
2018/11/07
トカゲ水槽の水入れや湿度について
ヨーロッパイエコオロギは飼育時には乾燥している環境を作ってあげることが望ましいとされています。
しかし、トカゲ達はどうなのでしょうか。
実は当初、トカゲが水を飲むように水入れを入れていました。ネットで調べた情報によると水入れに体ごと入るようなこともあるらしいのです。
しかし、餌用に同居していたコオロギがそこに勝手に入っては溺れてしまう事件が続きました。
コオロギにとっては足の着かないプールのようなもので落ちたらそのまま溺死です。
困っていたところ、思わぬ発見をしました。
なんとトカゲたちは、トカゲ用に水入れを用意しなくてもコオロギ用の水入れからでも給水をしていることが分かったのです。
なるほど、それであれば水入れを用意して水を張る必要はありません。
無駄に溺れるコオロギが出たり、水がなくなるのを心配したりする必要がなくなります。
それであればと思い、水入れを撤去し、コオロギ用の給水器と、隠れ家としてウエットシェルターを入れましたが、水は入れませんでした。
少しでも乾燥した状態を保ちたかったのです。
しかし、これが間違った考えでした。
ニホントカゲが脱皮不全を起こし、目を閉じたまま開けないようになってしまいました。
最初、何が起きているのか私には分かりませんでした。なぜいつも瞼をとじているのか。餌を探すときも、掃除をするために私が彼をそっと追い立てているときも眼を閉じていつの超スピードはありません。
調べたところ、湿度が適度にないと脱皮不全を起こすことがあるらしいです。そして眼を開けないというのは相当体力がなくなっている症状らしいです。
あわててウエットシェルターに水を入れるようにしました。
ただそのまま入れてしまえば、またコオロギが溺れるでしょうからミズゴケを敷くことにしました。
するとどうでしょう。
ミズゴケからでも水を飲むようになりました。
また、ウエットシェルターの下にはキッチンペーパーを敷き、湿度が保たれるようにしました。
しかし、このミズゴケ、すぐに乾いてしまうのです。トカゲ達がそこから水分補給をしているせいもあるのでしょうけれど。
水が少なくなるたびに取り出して水を入れるのは大変ですし、なかなか小さい水入れに水を補給するのも大変です。(まわりにこぼれて水浸しになります。)そこで、こいつを使いました。
このようにピンポイントで水を足すことができます。
これはダイソーで化粧品などの用品のひとつとして売っています。注射形のスポイトですね。
ピンヘッド(コオロギの一令幼虫)の給水に使用するティッシュやコットンパフに給水するときにも使えるのでとても便利です。
小さな観葉植物の給水とかにも使用できます。なかなかお勧めの一品ですよ!
ニホントカゲは喜んでミズゴケの中にまで潜るようになりました。
今まで苦しかったのかなあ、ごめんよ~。
そういうわけで、湿度、大切です。
ぜひウェットシェルターのような高湿度の場所を作ってあげてください。
2017年12月時点では水をなみなみといれた切り株型の植木鉢も水槽に入れるようにしました。
最もこの頃になるとトカゲ達はすっかりこの環境での生活に慣れ、コオロギを投入したとたんにあっという間に完食するようになりましたからコオロギの溺死の心配が当初より随分と減りました。
水入れには浮き草を浮かべてあります。これは水面に浮いてくれる水草なので、もしコオロギが落ちても掴まることができるかなと思っていれてあるものです。
効果のほどは??ですが、ないよりはいいでしょう、きっと。そしてミズゴケを入れると膨らむのであまり水が入らなくなってしまいますが、浮き草なら膨張することがないので水を結構入れることができます。
熱帯魚をやったことがある方ならご存知かも知れませんが、この浮き草、生命力が半端なくどんどん増えます。
熱帯魚屋さんなんか行くと非常に安価で売っていたりしますのでほんの少しだけでいいですから分けてもらいましょう。
とうとうお風呂のように水入れに入るツワモノまで出てきました。
こんなこと、するんですね。
ひとつ良い勉強になりました。
ニホントカゲの飼い方の続編はこちら
ニホントカゲの飼育記録①はこちら
水入れについてはこちらのページでも少し補足説明をしています。よかったら参照ください。
トカゲやカナヘビ、カエルを飼うための小さな工夫集
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