トノサマガエルの飼い方(第3回)
2019/01/06
今回はトノサマガエルの飼い方第3弾!皆様お付き合いいただきありがとうございました。
トノサマガエルの飼い方については今回で一応終了の予定です。
また経験を積んで、より良いやり方を紹介できるようになりましたら更新をして行こうと思います。
参考までに前回までの記事についても触れておきます。
それでは今回は以下のとおり進めたいと思います。
〈 目 次 〉
第3回 トノサマガエルの飼い方(今回はここ!)
●夏の過ごし方
●冬の過ごし方
●メンテナンス
●飼育下での繁殖
●その他飼育グッズ
(参考)
第1回 トノサマガエルの飼い方
●飼育ケージ
●同居人たち
●トノサマガエルの餌
第2回 トノサマガエルの飼い方(濾過器編)
●トノサマガエルと飼育水の濾過
●夏の過ごし方
夏はとてもしんどかったですね。でもアマガエルと同様、風通しがよく、朝日が少し入るような場所に置いてあげてください。必ずケージには日除けを作ってポトスなど植物に日がよく当たるようにしてあげる必要があります。水切れに気をつけて過ごすましょう。それと水温を下げるためにグラステラリウムの上からファンを回して水に風を当ててあげると良いようです。気化熱の仕組みを利用して煮立つような水温を下げることができました。
気をつけないといけないのは、結構ファンによって風力に大きな違いがあるということです。いくつか試しましたが、中には手を近づけても風を感じないくらい弱いものもありました。
ノートPC冷却用とか、タブレット用とか、スマホ用というのは避けたほうが良さそうです。デスクトップのハードディスクを冷やすパワーのあるPCファンをおすすめします。
このファンは、シールの貼ってある方向に向けて風が吹くので、3つのファンが回っている写真のようにシールが下になるように置いてあげると水面に風を当てることができます。逆にシールが上になるようにしてあげるとケージ内の空気を吸い上げてくれる換気扇のように働くので、夏以外でも蒸れてしまったようなときには向きを変えて使うと良さそうです。もっと大きなサイズのファンにするとより強い風が出ますから御自身の飼育ケージの大きさや必要に応じてサイズや数を決めてくださいね。
●冬の過ごし方
トノサマガエルもアマガエル同様、冬眠させずに冬を迎えてみようと思います。
やはり飼育下の冬眠はその間のメンテナンスが私にはとても難しいと考えています。
トノサマガエルはアマガエルより体の大きなカエルではありますから冬眠もできないことはないのかも知れませんが、私自身に自信がないというのが一番の理由でしょうか。もちろんすでに実績として冬眠させる飼育をされている方もたくさんいらっしゃいますので、その方々を否定するものではありません。
うちでの越冬方法は、グラステラリウムの下にスポンジで底上げをしたパネルヒーターを設置することで保温をしていままでどおりの生活をさせる方法です。これで、水温を26度前後に保つことができます。グラステラリウムには下に隙間があるので、スポンジなどで底上げしてあげるとより効果的だと考えています。
水温が上がることで蒸発する水分が増えたのでしょうか、結露することが多くなりました。これで様子を見つつ、必要があればこの記事は加筆修正して行こうと思います。
実際に冬を迎えてみて、その時の様子を記事にしてみました。カエルの越冬飼育を考えている方はぜひ御覧くださいね。
トノサマガエル、アマガエルたちの越冬
トノサマガエル、アマガエルたちの越冬(2)
●メンテナンス
飼育水を9割換えています。カルキ抜きで水道水からカルキを抜いた水と飼育水の9割を換えてしまっています。PHや温度などショックが大きいことは懸念していますが、今の所、デメリットよりメリットのほうが大きいように思います。それとケージをお日さまが当たる所に置いてありますからどうしても苔が生えてきます。これはメラミンスポンジで削ぎ落とします。あとはプレフィルターとして使用している濾過マットを週に1度交換するようにしています。これでメンテナンスは十分です。
詳細は「第2回 トノサマガエルの飼い方(濾過器編)」で多くを書きましたので、参照くださいね。
●飼育下での繁殖
飼育が初めてなので繁殖まではまだちょっとできるかわかりません。ただ成熟したオスガエル同士が良く相手をメスと間違って抱きついていましたから繁殖の意思はあるようです(笑)。成熟したメスのカエルとペアになればひょっとしたら卵を生むかも知れません。そのときにはまた、この記事を更新します。
●その他飼育グッズ
・発泡レンガ
トカゲのレイアウトで使用した発泡レンガが浮力がとても強いので、カエル水槽にも入れています。真四角ですから亀の浮島よりも使い勝手はいいように思います。空きスペースを有効活用できます。
メッシュのペン立てに麦飯石(天然ゼオライト)をいれて、そこにバジルや観葉植物を植えています。水のとおりが良く、根もメッシュから外に伸ばすことができます。
ただ気をつけないといけないことが、トノサマガエルはアマガエルと違って足に吸盤がないので、このペンケースの中が深いと中に落ちてしまって出れなくなってしまうことです。麦飯石(天然ゼオライト)をすりきりいっぱい入れたり、水苔を上に詰めてあげると良いようです。
水面をペン立てと合わせられたらそれでも良いのですが、グラステラリウムではそこまで水位を高くすることができませんでした。
このペン立てはダイソーで買いました。まさかカエル水槽の中で植木鉢として使用されるとは商品開発者も思わないでしょうね。
・マグネットフック
ポトスを高いところまで釣り上げるのに使いました。
もう少しかっこいいのがあるともっといいのですが。
これはフック部分はSeriaで、受けのマグネット部分はダイソーで購入しました。
・水温計
「●●●●を飼育するのに●●●●は必須だ」という言い方は好きではないのです。それぞれのやり方があると思うので人の飼育をダメ出ししたり、自分のやり方を押し付けるようなことはしたくないのですが、さすがにこれはあった方がいいでしょうね。
夏に水温が上がりすぎていたり、冬に冷たくなりすぎていたりしても気づかなかければ、すぐにカエルの死に繋がります。
まめにチェックすることをおすすめします。
ホームセンターで数百円で買うことができます。
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これでトノサマガエルの飼育環境の説明はひととおり終えました。これから飼育を考えている方の参考になれば嬉しいです。質問やご意見、ご教授いただける事がありましたらコメントやツイッターからお寄せください。
ぜひ、よろしくお願いします。
過去のトノサマガエルの飼い方はこちら
第1回 トノサマガエルの飼い方
●飼育ケージ
●同居人たち
●トノサマガエルの餌
第2回 トノサマガエルの飼い方(濾過器編)
●トノサマガエルと飼育水の濾過
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