キノボリトカゲの飼い方
2018/11/04
あまりにベタなお題ですが、今日はまさに私が実践しているキノボリトカゲの飼い方について紹介したいと思います。うちで飼育をしているのは、キノボリトカゲのなかでもミヤビキノボリトカゲという種です。オキナワキノボリトカゲ(リュウキュウキノボリトカゲ)でも同様に飼育は可能であろうかと思いますので、キノボリトカゲの飼育を考えている方はぜひ参考にされてください。
かつては手作りケージでの飼育にチャレンジしましたが、脱走続きであったため断念し、グラステラリウムを買ってきました!
様々な商品がある中で悩んだのですが、軽いこと、観音開きであることなどからグラステラリウム3045を使用しています。
本当はもう少し大きいのが良かったのですが、重たくなってしまうのでこのサイズにしました。
さて、飼育方法ですが、聞くところによるとキノボリトカゲは水入れに水を張っていても水の存在に気づかないことが多いとのことです。
エアストーンなどを使って水流をつくってあげるか、カメレオン飼育のように水滴をたらしてあげることで水に動きをつける必要があるそうです。
このあたりは本当にその必要があるのかどうかわかりません。
ただ水入れを入れただけでもきちんと水を飲んでいて大丈夫だという報告も見たことがあります。
エアストーンを入れるとうるさくなること、電源が必要なことから水滴を水入れに向けてたらすことにしました。
ケージの上にペットボトルをおき、そのペットボトルから水滴が垂れるようにしました。
ペットボトルは汚れが目立たないように黒く塗装しましたが、水が減っていることがわかるよう一部だけ塗装をしてありません。
ペットボトルの底にはチューブが取り付けてありますが、そこにはコックもつけてあり、流れ出る水量をコントロールすることができます。
これで水滴をひとつぶずつ落とせるんです。
1Lのペットボトルなので1L満タンにしておけばしばらく水を足さなくとも大丈夫です。
水は基本的にこの水入れに落ちますが、すぐにいっぱいになってしまうので溢れ出てきます。その水はミズゴケを濡らし、最終的にタッパーに溜まっていく仕組みです。
これでケージ内の湿度を高く保つこともできます。
また、もうひとつ違う方法として、ケージ内に滝を作ってしまうのも水に動きが出るので、面白いかも知れません。
キノボリトカゲには使用していませんが、これをカメレオン飼育に使用された方がいて、1リットル以下の水量で循環式の水入れができたと喜んでくださいました。
温度管理には「暖突」を使用しました。
ただ仕様どおりに使うと天面の網戸の一部を無理やり広げないといけないことからそれを避けるためにマグネットで固定しました。これでグラステラリウムの網を広げなくて済みます。
サイズ的にはギリギリでほぼ天井を全て暖突がふさいでしまいましたが、冬はこれだけでしのぐことができました。
最初はパネルヒーターを底面に敷いていたのですが、キノボリトカゲはほとんど立体活動をしていて、床で温まることがなかったので、底面ヒーターでは意味がなかったのです。そこで暖突を使うことにしました。
暖突Sを買いましたが、グラステラリウム3045につけるのは大変でした。もうちょっと大きなケージじゃないと付けづらいように思います。ほぼ天井全てを覆ってしまうので、温かいでしょうけれど乾燥ぎみになってしまうことやライトを付けることができなくなってしまうので、グラステラリウム3045と暖突はそんなに相性がいいとは言えないかも知れません。
背面にはキノボリトカゲの活動範囲が広がるよう、登ることができるように鉢底ネットを張っています。これもまたテープ等を使うと糊あとがのこるので、マグネットで抑えています。また、底材にはチモシーを使用しました。
防臭効果が高いですし、汚れたらチモシーごと捨てることができるので、お勧めです。
鉢底ネット、マグネット、チモシーは全部ダイソーで買うことができますが、チモシーはペット専門店の方がいいかもしれません。あとカインズホームのチモシーも良さそうでしたよ!
夜に寝ている姿です。
ずいぶんと長くここで暮らすようになり慣れてくれたようです。
ケージの近くにまで行くと餌をねだって前に出てくるようになりました。
餌を食べているシーンはYoutubeにも上げていますので、ぜひご覧ください。
餌は基本的にはヨーロッパイエコオロギを与えています。
ただこの子は色々よく食べる子で、過去には「ハニーワーム」「芋虫」「シマミミズ」「ハエ」なんかも食べました。
ハエを食べたあとはずっと暴れまわっていましたからひょっとしたら苦かったのかもしれません(笑)。
ヨーロッパイエコオロギはピンセットからの給餌に慣れれば、生き餌でなくても食べてくれました。寿命で亡くなったコオロギなんかでもまだ新鮮なうちであれば喜んで食べてくれます。餌をあげる私としても死んだ後のコオロギのほうが暴れることなくピンセットから逃げることもないのであげやすいです。
これからキノボリトカゲの飼育を考える方の参考となると幸いです。
最後にネットでの買い物が便利な方向けにどうぞ。
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