検証!優秀な除湿剤を選ぶためには。失敗しない除湿剤選びのポイントとは ①
2018/10/25
こんにちは。
以前、コオロギの飼育には除湿剤が非常に効果的だという記事を書きました。
それはもうこれまでのコオロギ飼育の常識を覆すほどの低い死亡率になったのです。
除湿剤の有無ではコオロギの生存率は雲泥の差でした。
しかし、除湿剤であれば、どの除湿剤でも良いのでしょうか。
世の中にはたくさんの除湿剤があります。多くのブランドがあるのですが、どの除湿剤を選べば一番効果的なのでしょうか。多くの除湿剤を検証することによってそのポイントを探っていきたいと思います。
コオロギ飼育に限らず、湿気取りとして活躍する除湿剤について、比較検討をしてみたいと思います。クローゼットや靴箱、押し入れに入れる除湿剤を選ぶときにも参考になることでしょう。
除湿剤に特化した話になってしまうので、ちょっと飼育ブログからは脱線しますが、こういう検証、とても大切だと思っていますので、読み始めてしまった方はどうか最後までお付き合い下さい。
検証方法はなるべく公平に行いたいと思います。
多くの除湿剤を同時に開封し、まず容器ごと全て計量します。その後、全てを湿度が高く同じ条件下に置きます。そして一定期間経過後に全てをまた同時に計量して、それぞれの質量がどの程度大きくなったかを競います。今回は既成品だけではなく、それぞれ特徴を持たせた自作の除湿剤も検証しました。
除湿剤は湿気を吸うと水溶液になって、その水は下のタンクに貯まりますから貯まった水の重さを量っても良いのですが、除湿はできていても水溶液とまでは至らないケース、水溶液になっても粘度が高いので、タンクに落ちないケースがありました。落ちた水溶液の重さだけを量ってしまうとそれらは一律「0g」になってしまいます。それだとフェアではないと考えましたので、容器も含めた除湿前の総重量と容器も含めた除湿後の総重量から除湿量を算出するのが一番公平ではないかと思います。
自作の除湿剤には、詰替え用の除湿剤として販売されているものと同じ重量の160gの除湿剤を詰めました。
さあ、除湿剤選手権の開幕です!
1 DCMカーマ 湿気とり
過去のブログ記事に登場した湿気とり。これのおかげでコオロギの死亡率がぐんとさがりました。こちらはDCMブランドの湿気とりですからどちらかのメーカーのOCM商品だろうと思います。既にコオロギ飼育には実績のある逸品です。
【使用開始時重量:275g】
2 カインズ パワードライ
こちらはDCMカーマのライバル、カインズホームの湿気とり「パワードライ」です。カーマのものと非常に良く似ていますが、詰替え用が販売されているのが大きく違うところです。信頼のカインズブランド、期待しましょう。
【使用開始時重量:274g】
3 カインズ パワードライ炭入り
2と同じくカインズホームの製品。これもまたOCMでしょう。ただ1、2と異なるのは炭が入っていること。コオロギ飼育において消臭効果があるということは非常にありがたいことですが、その効果は未知数ですし、今回は純粋に除湿量の勝負になります。炭入りが吉と出るか、凶と出るか、検証結果が楽しみです。
【使用開始時重量:275g】
4 オカモト株式会社 水とりぞうさん
除湿剤世界の絶対王者、水とりぞうさん。食品ラップと言えばサランラップ、透明テープと言えばセロテープ、除湿剤と言えば水とりぞうさんというくらいの代名詞的存在です。
今回はもちろんエントリーしていただきました。2014年に行われた探偵ファイルさんの調査結果では1位を取った絶対王者。その実力に期待です。
【使用開始時重量:239g】
5 エステー ドライペット除湿+消臭
みんなが知っている有名ブランドエステー。残念ながら過去の探偵ファイルさんの調査では結果が振るわなかったドライペットですが、今回の調査は総重量での調査ですので、調査手法が異なります。消臭効果も謳っている分、除湿100%ではないところが気になりますが、果たして汚名撤回、名誉挽回なるか、要注目です。
【使用開始時重量:234g】
6 DAISO 湿気取り
もはや100円ショップでも108円ショップでもない様々な価格設定があるダイソーさんですが、湿気取りも販売しています。ただこれひとつで108円とは実はちょっと高価格帯の価格設定。他の製品はだいたい3個入りですが、3箱入っていても324円よりずっとお安い。ダイソーはひとつ108円。実は使い捨て製品としては高級品のダイソー除湿剤。その実力は??
【使用開始時重量:443g】
7 DAISO 炭湿気取り
ダイソーさんの2つ目の商品。こちらは消臭効果もついています。単純な除湿量勝負では不利な気がしますが、やってみないとわからない。大番狂わせなるか。
【使用開始時重量:343g】
8 海外製品 除湿剤
今回の除湿剤最優秀選手権、唯一の海外勢。これが参戦していることでこの選手権は世界大会となったと言っていいでしょう。某国からの参戦です。日本の除湿剤と異なり、詰替えが容易にできる仕組みとなっているほか、ちょっとデザイン性が高いように思います。可愛いですよね。これもカインズの除湿剤詰め替え用と同量の160gの除湿剤を入れて計測スタートです。
【使用開始時重量:219g】
9 自作除湿剤 長方形
コオロギの飼育ケースに入れるのに都合のいい形を探してこの長方形のケースに除湿剤を詰めることにしました。2つ重ねて、上のケースには穴を開けて水が落ちるようにしてあります。これも160gの除湿剤を投入です。
【使用開始時重量:368g】
10 自作除湿剤 丸タッパー
丸いタッパーを2つ重ねて除湿剤を投入しました。他に比べて高さがある除湿容器なので、コオロギが登ることはまずないことでしょう。また、丸い蓋は輪ゴムをはめやすく、管理がしやすいと感じました。
【使用開始時重量:257g】
11 自作除湿剤 プラコップ
10の廉価版。タッパーではなくプラコップでもいいだろうと思って作成したものです。高さがあり、コオロギが登ることができないのはもちろんのこと、何より作成費用がダントツで安価であることが特徴です。
【使用開始時重量:178g】
12 自作除湿剤 四角タッパーA
一般的な四角のタッパーを2つ重ねたものです。9の長方形に比較して長さは劣るものの、バランスの取れた形をしています。
【使用開始時重量:276g】
13 自作除湿剤 四角タッパーB
これもまた一般的な四角のタッパーを2つ重ねたものです。12に比較してわずかですが、高さがあります。表面積はほぼ変わりません。
【使用開始時重量:274g】
14 例外 一段タッパー
最後にちょっときまぐれで追加したものです。上記1~13は全て例外なく、除湿剤の入ったメッシュの箱と水が貯まるタンクという構造になっていますが、これは一つのタッパーのみで水が落ちる仕組みにはなっていません。ただその分高さが抑えられたものになっています。こちらを例外としたのは、後から追加したものですから他と除湿期間が異なるので一律に比較ができないからです。
【使用開始時重量:232g】
自作除湿剤には全て蓋代わりにキッチンペーパーを使用しました。仮止めをしてから余計な部分はハサミで切り落として行きます。
某国から参戦した除湿剤も同様にしました。
計測期間は8日間。
計測場所は、家の中で一番湿気の多いお風呂場です。
毎日除湿剤の位置を少しずつ入れ替えて、場所による不公平が無いようにしていきます。
さあ、一番多く重量を増やす(湿気を吸う)ことができるのは果たしてどの除湿剤でしょうか。
検証結果の掲載は次回です。次回までお待ち下さい。
→ 実験の結果はこちら
—————————————-
twitterやyoutubeもやっています。
●twitter
—————————————————-