コオロギの飼い方_飼育環境その2 夏のヨーロッパイエコオロギ
2018/10/07
2018年の夏は非常に暑い夏でした。
また、ただ暑いだけではなく、とても湿度が高く蒸し暑い夏です。
家で飼育しているトカゲやカエルたちの餌であるイエコ(ヨーロッパイエコオロギ)。
しかし、飼育経験のある方はカエルやトカゲよりよほどイエコの方が飼育・世話が大変であることをご存知ではないかと思います。
今回は私なりにこの蒸し暑い猛暑を乗り切るイエコキープ(飼育)について書いていきたいと思います。
イエコの飼い方は人によって結構意見が異なるようですので、違う飼い方をされている方もいるかも知れませんが、参考になればと思います。
前回掲載したイエコの飼い方と変わらないところはそのままです。
相変わらず2つの衣装ケースをローテーションして使っています。漂白することも変わりません。
これでアンモニアを完全に除去します。これは大切なことではないかと思いますので、継続しています。
前回の記事のリンクを貼っておきますのでぜひ参考にされてください。
前回記事:コオロギの飼い方_飼育環境その1
まずはケースの底にキッチンペーパーを敷きます。2枚使っています。
これはコオロギの尿を吸い取らせるためです。
続けて鉢底ネットにボルト・ナットで2cm程度の足をつけたものを乗せます。通気性がよくコオロギ達の活動面積を広くするためにはどうしたらいいか考えて作りました。
さらに上にはおなじみのたまご紙パックですね。
一時期これを外したりもしましたが、やはりあった方が良さそうです。
続いてコオロギの餌です。今回はオリジナルのコオロギフード(cricket food originalとcricket food growth)を入れてあげました。
嗜好性は高いようでとても安心です。様々な餌を与えることで嗜好性に個体差があっても対応できますし、両方食べてくれれば栄養バランスの優れたコオロギを生み出すことが出来ます。
水入れは現在こちらのものを使用しています。
コオロギ販売業者さんのスフィロアクアさんで購入しました。
鳥用の水入れを改良したものですから自作も十分可能ではないかと思います。
スフィロアクアさんは私のつたない質問にとても丁寧に御回答いただいたことがあったので、お礼の意味を込めて購入いたしました。
スフィロアクアさん、ありがとう。
一週間に一度水を交換します。
先週はコットンパフを詰めて使用していました。今週はテッィシュペーパーを試してみます。
今のところどちらでも問題なさそうです。
こちらは昆虫ゼリーですね。
これも以前御紹介したものです。
水入れがきちんとあればゼリーは必須ではないと思います。
栄養バランスを考えて餌の多様性を高める為に入れています。
最後に隙間に紙などを入れて行きます。
キッチンペーパーや新聞紙などで良いかと思います。
私はA4のコピー用紙の裏紙などを良く使います。
一度絞るようにクシャッとしてから少し広げてあげるといい隠れ家になるようです。
実はこの隙間に紙を入れてあげることが結構大切なようで、これがないと共食いが多いようです。
羽を食いちぎられてしまった成虫を良く見たので脱皮のときを狙われるのでしょうね。
紙をたくさんいれるようになってから減りました。
最後にBBQネットを衣装ケースの上に乗せ、さらにその上にPC用のファンをつけました。
これは夏になってから始めたことです。
コオロギの衣装ケースはコオロギ達自ら出す尿や水入れの湿気により湿度が高くなりがちです。
また、コオロギの死体や糞がその水分と結合することでアンモニアを生じます。
そのアンモニアによりコオロギ達が中毒死していきます。
中毒死したコオロギの死体はまたアンモニアを発しますから負の連鎖が続くわけです。
それを防ぐ為に私がやっていることは
・できるだけ窓を開けて通気を良くする
・部屋全体にもサーキュレーターや扇風機を回して空気を滞留させず、対流するようにする。
・PCファンを直接イエコのケースにあててアンモニアを吹き飛ばす
これでだいぶ飼育環境は良くなっているようです。
もし皆さんの参考になればと思います。
ちなみにPC用のファンはものによっては出力の弱いものもあるので注意が必要です。PCを冷却するには低出力でも十分なのでしょうけれども高さが45cmもある衣装ケースの底まで風が届くようなファンが必要なので、高出力のものを使ってください。
みなさまの家でも順調にコオロギが育ちますように。
→ 落ちるコオロギが激減?のコオロギの飼い方_飼育環境その3はこちら
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