トカゲやカナヘビ、カエルを飼うための小さな工夫集
このページでは、トカゲやカナヘビ、カエルやコオロギなどを飼育するために色々工夫した小ネタをまとめていこうと思います。
ひとつひとつのアイデアは、単独で記事にするほどの分量はなくとも、ちょっとした工夫をして、良い結果に繋がったことについて不定期にまとめていきます。
twitterなどでつぶやいていたことのまとめ的な記事になると思います。twitterはすぐに流れて行ってしまうのでここにまとめて随時更新していきます。
記事一覧
●餌用ピンセットについて
●トカゲのための水入れについて
●カエルのための濾過とシャワーについて
●生き物にも安全な補修材、接着剤について
●水槽内に粘着跡を残さない、水中でも使えるマグネットの使用
●ウエットシェルターのお掃除
●ダイソーで買うことができる注射器って便利!
●ペットボトルで上手にダスティング
コオロギやハニーワームを掴むピンセットですが、様々なものが売られています。ピンセットであれば何でも良いとこだわりがないのであれば100円ショップで買うこともできます。
でも100円ショップのピンセットは短すぎて、生体の近くまでピンセットを持った手を近づけねばならず、トカゲやカエルを驚かせてしまうこともあるかもしれません。
そう考えると長いピンセットがお勧めです。
でも、長いピンセットだと力の加減が難しく、餌を落とさず扱うことが難しいようです。ピンセットを閉じてみて、きちんと隙間なく閉じるものを使いましょう。
また、ペポニみなとの店員さんがやっていた工夫ですが、ピンセットのここを輪ゴムで固定するとピンセットの可動域が狭まって、餌を掴みやすくなるようです。
スチール製より竹製の方が生体には優しいと思います。でも竹製のピンセットは天然木ですから、ひとつひとつ個体差があることに加えて、時間が経つと湿気等を含んで歪んでくることもあるようです。そして、何よりもスチール製に比べて先が太いことからまるで割り箸のようで扱いづらいことが一番の問題です。それでもどうしても竹製が良ければ、サンドペーパーなどで多少先端を細くしてからつかうと少しは使いやすくなるかも知れません。歪んできたときもこうしてあげることで多少であれば矯正できます。ただピンセットの先端に隙間ができないようにピンセットをダブルクリップなどで留めて動かないようにしてから外側だけを削ることをお勧めしますよ。それでも私はどちらかというとスチール製をお勧めします。
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トカゲのための水入れにはとても苦労をしました。
まずコオロギが溺れてしまうこと。
トカゲのために水入れをいれておいてもそこに勝手にコオロギが入って溺れてしまうのです。
それはこの浮き草を入れることで解決しました。
これは本来、ミニ植木鉢として100均で売っていたものでしたが、底にあった穴を補修材(バスコーク)で埋めて水がもれないようにして水入れとして使用しています。
一般的な爬虫類用の水入れより安価に作れますし、容量も十分にあるのでお勧めです。加工前の品もありましたので、掲載します。この底にあいている穴さえ塞いでしまえばえさ入れや水入れとして何の問題もなく使えます。
これはアマゾンフロッグピットという名前で熱帯魚や水草の扱いのあるお店に売っています。非常に生命力が強いので、水槽に一度入れるとあとから
「やっぱりやめた」
ということが難しいくらいに増えます。完全に取り除いたと思ってもどこかで知らぬ間にまた増えてくる不思議な水草です。ですから買ってくるのはごく少量で十分です。
これがあるとトカゲは水を飲むことができますが、コオロギのように体の軽い生き物は上を歩くことができるので、表面張力に捕まって溺れることがなくなりました。ただ、いくら生命力が強いとはいえ、水草には光が必要なので、日光やバスキングライトが当たる場所におく必要がありそうです。
また、トカゲ自体が水の存在に気づきやすくするために熱帯魚やカメ用のフィルターを使ってケージ内に滝を作りました。
これにはジェックス サイレントフロースリムという製品を使用しています。高さ7cm以上のタッパーの中に入れてあげると水を循環させることが効率よくできそうです。カナヘビやトカゲがアクセスしやすいようにまわりに石や階段をおいてあげたり、つたをからませてあげましょう。よくサキシマカナヘビがこれで水を飲んだり水浴びをしたりして遊びます。水に動きが出ることで認識しやすくなるのかも知れません。ただ、ちょっとうるさいので24Hノプログラムが組めるコンセントタイマーを使って、夜は電源を落としてあります。ゲージ内の保湿にも良さそうです。
ひとつ難点は、トカゲやカナヘビが遊ぶときにカナヘビの体沿いに水がこぼれて周りが水浸しになることもありますからそのことはある程度覚悟しておいた方が良さそうです。
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トノサマガエルの水槽には濾過機を取り付けてありますが、カエルに必要とされる水量はそれほど多くなく、一般的な熱帯魚用のフィルターを使用することができません。一般的な熱帯魚用のフィルターは水が水槽内の多くを占めるような状況を想定して作られているため、水量が少ないと作動しないのです。
ですからカメ用のフィルターを使用しています。
フィルターの取水口にスポンジマットを巻くことで、スポンジマットを物理フィルターとして、また、プレフィルターとして使用することができるのでお勧めです。
ここで使用したのは、「ジェックス コーナーパワーフィルター2」です。これを横において、取水口にはスポンジマットを巻いて物理濾過を行い、排水はシャワーパイプを使いました。濾過機の中には濾材をたっぷり詰め込み、生物濾過のために使用しました。カエルたちはシャワーパイプに当たりに来たりして楽しそうに過ごしていました。
※このあと小さいカエルと大きいカエルは水槽を分けました。餌を入れても小さなカエルに行き渡らなかったこと、大きなカエルによる共食いの危険があったからです。
飼育用品の一部が欠けてしまった、割れてしまったなんてことあると思います。
お気に入りの水入れにひびが入ってしまったり、プラケースから水が漏れるようになってしまったり・・・
そんなときにはコーキング材がお勧めです。水周りで使われる充填材なのですが、多くのものはカビを防ぐ為に防カビ剤が配合されています。
お風呂場や洗面所ではそれでいいのですが、小さな生き物を飼うには防カビ剤がどんな影響があるか分かりませんからちょっと怖いですよね。
でもセメダインさんのバスコークと、コニシ工業さんのバスボンドQなら防カビ剤不使用の製品もあります。
もちろん防カビ剤が含まれるものもありますから良く見て「防カビ剤不使用」のものを購入してくださいね。どちらもクリヤーのものだったと思います。
私はこれで鉢の底の穴を塞いで水入れや餌いれを作ったり、割れてしまった水入れを補修したりしました。
使い勝手が良くてお値段も安いので、ぜひお勧めです。
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ケージや水槽の中に何かを固定したいとき、粘着テープを使ってしまうとテープ跡が残ってしまいます。
また、水中には粘着テープ等を使って固定をすることができません。
うちではマグネットを使って様々なものを水槽内に固定しています。マグネットであれば後から外したとしてもきれいに取れますし、生体が舐めてしまっても悪影響は無いのではないかと考えています。
また、水中であっても問題なく使えるのが良いところです。
使用例を紹介します。
キノボリトカゲなど立体活動が好きな生体が登ることができるようケージの背面にマグネットで鉢底ネットを貼り付けています。
アマガエルの足場などをつくるためにエアプランツをバスコークでマグネットに固定した後、マグネットでガラスを挟むようにして固定しています。
緑のワイヤーラティスを固定したときもマグネットを使用しました。
詳しくはこちらの記事にて紹介しています。
うちでメインで使用しているのは、このマグネットです。
ダイソーで買うことができますからとっても経済的です。
トカゲでもカエルでもいまのところマグネットによる支障はなさそうです。良かったら活用してみてくださいね。
ダイソーなどで買うよりもネットが便利な方はこちらをどうぞ。
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長い期間ウエットシェルターを使用していると、シェルターは素焼きですからカビてくることがあります。
カビてから対策をするのではなく、複数個用意してきれいに洗って干すことを繰り返すとカビさせることなく長持ちすることができます。
うちではウエットシェルターのSとLがありますが、ちょっと汚れが気になってきました。
特にSが汚れています。ひどいときは黒いカビがまわりにはえることもありますが、今はそこまでではないようです。
これをバケツに沈めて塩素系漂白剤をキャップ一杯入れます。
漂白剤は10分程度でいいという説を聞いたことがありますが、私はいつも数時間から一晩くらい漬け込んでいます。
漂白後はこちら。
あまり変わっていないように見えるかもしれませんが、カビの根が死んでいますから安心です。
白くカビの跡が残った場所については、歯磨き粉をつけて、歯ブラシで擦ってあげると落ちてしまいます。
シェルター掃除専用の歯ブラシを100均で買ってくるか、使い古しの歯ブラシを使いましょう。
きれいになった後がこちらです。
気にならないレベルにまできれいに出来ました。
必要な数×2個あれば毎週交換して洗うことができますから2個ずつ揃えることをお勧めします。
漂白後はしっかり水洗いして、乾燥させて漂白剤が残らないようにしてから使うようにしてくださいね。
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ダイソーの化粧品売り場で扱っているこの注射器。実はけっこう使えるんです。
ウエットシェルターにちょっとだけ給水したいなあなんてときにわざわざウエットシェルターを取り出さなくても、注射器からチューって水を入れることができます。
それとコオロギを繁殖していると産卵床は常に適度な湿度と通気性を保つ必要があるのですが、産卵が始まってしまうと霧吹きを使うことができません。霧吹きから出る水は水滴となって残り、その水滴に触れた赤ちゃんコオロギ(ピンヘッド)が表面張力によって溺れてしまうのです。
おお、なんとひ弱な笑。
しかし、この注射器があれば大丈夫!産卵床の表面を歩いているピンヘッドを濡らさずに産卵床の底に水を入れることができます。水分は毛細管現象で全体に行渡りますからこれで安心です。
でも水を入れすぎないよう注意してくださいね。水が溢れてくるようなら入れ過ぎですよ。
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●ペットボトルで上手にダスティング
トカゲ、カエルの餌として昆虫を使うときによく問題になるのがカルシウム不足です。
ワラジムシなどを積極的に食べてくれる種であればある程度ワラジムシからカルシウムが摂れそうですが、コオロギやワーム系だけだとカルシウム不足になりがちなのだそうです。
そこで餌であるコオロギなどにカルシウムを積極的に摂れせることで、間接的にトカゲやカエルにもコオロギの内臓内からカルシウムを摂らせる方法を「ガットローディング」といいます。コオロギの餌にカルシウムが豊富な煮干しなどを与えておいて、そのコオロギを食べたトカゲもカルシウムを摂取できるというわけです。
うちではカメのエサやザリガニの餌をコオロギに与えてガットローディングをしています。カメやザリガニの餌には甲羅を強くするためにカルシウムが豊富に含まれているのです。
そして間接的ではなく、直接的にカルシウムを摂らせるためにコオロギなどの餌虫にカルシウムパウダーを直接まぶすことがあります。
天ぷら粉のようにたっぷりまぶすことで、コオロギを食べると同時にカルシウムを確実に摂取させるわけです。
これを「ダスティング」といいます。
野生ではありえないことですが、こうやってカルシウムを摂らせてあげることで少しでも栄養バランスを良くしようというわけです。
しかし、コオロギ、特にヨーロッパイエコオロギをダスティングするとき、彼らがすばやく逃げるのでなかなか上手にダスティングができませんでした。
また、逃げ回る活餌にまぶさなければいけないので、ついついカルシウムパウダーの使用量が多くなってしまうことが多く、結果として無駄になってしまうことがよくあり、実質的にはカルシウムパウダーのうち半分以上を無駄に捨てていた気がします。
何かいい方法ないかなあと思っていたのですが、ゆきたろうさんのマンガ(https://twitter.com/yukitaro_tw)でペットボトルを使う方法を知りました。
ペットボトルの底をホットナイフで切り落とし、逆さまにして固定します。
多少カルシウムパウダーの付き方にまだらなところがあるときは、ペットボトルごと軽く揺すってあげるとまんべんなくパウダーを付けることができます。
ペットボトルはなるべく凸凹していないツルッとしたデザインのものを選びましょう。そうすることでカルシウムパウダーの無駄が減りますし、生体のいるケージに持っていって傾けてあげれば虫を滑らせるようにしてケージに入れることができます。
あるいはケージの中にペットボトルを逆さまにしたまま持ち込んでから蓋をあけてあげれば餌虫達はケージに落ちていきます。
もちろんペットボトルからピンセットで取り出すのも楽ちんです。動き回る虫もみんなペットボトルの蓋付近(中央底)に集まっていますから。
元気なイエコだって簡単に掴むことができます。
使い終わったら洗うのも楽ちんです。
水でさっと洗えますね。
少しだけ注意があります。まず、ペットボトルを切るときに怪我や火傷をしないように気をつけてくださいね。
カルシウムパウダーにはビタミンD3が入っているものと入っていないものがあります。また物によって少量でも高額だったりして相当値段が異なるので量と値段、品質をみて選びましょう。
今回は私が信頼している店員さんにおすすめいただいたズーメットジャパンさんのカルシムパウダーを紹介しておきます。
たっぷり容量が入っている割には安く、ビタミンD3も含有しています。
ただ、開封後は冷凍庫保管が良いそうです。
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また時間があるときに記事を追加しますね。
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公開日:
最終更新日:2018/11/12