コオロギの飼い方_幼齢飼育その01
2018/09/19
ピンヘッドとは生まれたばかりの一番小さいコオロギのことを言います。
指で触ろうものなら確実に潰してしまうくらいデリケートな生き物です。
トカゲたちはピンヘッドのコオロギだって喜んで食べるようです。
私はあまり目撃したことはありませんがよしだっち氏のwebページによるとそのようです。
このくらい小さいと世話をするのに直接触ることはできません。
移動させる時は、先の柔らかい絵筆を使って優しく掃くようにします。
やわらかく、細い毛の筆で慎重に扱います。
これはダイソーで買った刷毛ですが、毛先が柔らかいです。
以上の事情からピンヘッドからssサイズのコオロギは大きいコオロギとは別に飼います。
大きなコオロギと一緒にピンヘッドなんかが生活をしていたら掃除もできないことでしょう。
そしてさらに過去にたくさん作ってきたコオロギ用の数多くの給水器がピンヘッド達の飼育には使えません。
染み出る水の量が多いと表面張力が発生してしまい、ピンヘッド達がくっついて離れることができなくなってしまい、そのまま死んでしまうのです。
なんとデリケートな生き物なのでしょう。
飼育は別容器、水いれも別に用意することにしました。
ちびっこコオロギたちも給水器に引っ付いて亡くなるようなことがなくなるまで成長すれば大きなコオロギと一緒に飼えます。
それまでの辛抱ですね。
飼育容器はプラケースで十分です。
大きさも必要ありません。売られているものの内一番小さいサイズで構いません。
しかし、パネルヒーターをプラケースの下に敷きたいので、プラケースに足がついている場合、ヒーターがプラケースに密着するよう、足を切り落とさなくてはいけません。
また底面全てを温めてはいけません。暖かいところとそうではないところを作り、コオロギ達が自由に動いてベストな環境にいられるようにしましょう。
水については水入れなどに水を張るのは厳禁で、水滴ひとつこぼしてはいけません。
霧吹きなどもダメです。
水滴があると表面張力で溺れるからです。
ティッシュなどに水を含ませて飼育ケースに置くようにします。
試行錯誤した結果、ティッシュは乾燥するのが早いように思えたので、今はコットンパフを3枚程度水を含ませてから軽く絞って丸めて置くようにしています。
餌は大きいコオロギと同じく自家製フードや野菜です。
小松菜や人参を与えています。
小松菜は萎びるのが早くすぐにまるで切り干し大根のようになってしまいますが、しなしなの小松菜を隠れ家にするちびコオロギもいるので結構使えます。
人参はカラカラになるまでに時間が掛かるので、2~3日は使えます。白菜の芯に近い分厚いところなんかも水分量豊富で萎びにくく、おすすめです。
いずれも残留農薬のない信用できるものを使用しましょう。
昆虫ゼリーは使えません・・・。表面張力でコオロギがゼリーにピッタリ張り付いてしまいます。
餌や水を含ませたコットンパフはシリコンカップに入れました。
一部を切り取ってあげることで餌や水にコオロギ達がアクセスしやすくなります。
通常の餌入れではピンヘッド達が餌や水に気づかず、たどりつけない恐れがあると思ったのです。
シリコンカップならハサミで簡単に加工できますし、汚れても簡単に水洗いできますからお勧めです。
これらのシリコンカップはダイソーで買うことができます。
そして水を含ませたコットンパフの入ったシリコンカップはパネルヒーターの上には乗せません。
暖かい所に置くとすぐに水分が蒸発し、湿度が上がることに加え、カラカラになりがちなので給水作業が頻繁になるからです。
逆に餌の入ったシリコンカップはヒーターの上に置きました。
ケース内の湿度で湿気るのを避けるためです。
ひょっとしたらあたためたらコオロギたちにとって魅力的な匂いもするかも知れないですし。
特に支障はありませんでしたが、寒い時期は加温をしないとあきらかに成長の速度が遅いようです。
加温をすると成長が早く、脱皮を繰り返してすぐに大きくなります。
もし餌として使うサイズがピンヘッドやssサイズであるならば敢えて加温しないという選択肢もありかもしれません。
私が欲しいのはS~Mサイズですが、元気に育ってくれれば何よりですので、マルチパネルヒーターを使い加温しました。温度設定は大体中程度です。
飼育ケースについてはプラケースを辞め、ダイソーで購入したファイルケースを使用しました。
コオロギを育てるときに加温している部分としていない部分両方必要であったため、底面が長細い容器が欲しかったのです。
そしてツルツルしていますから上に上って逃げることもできません。
全面上部が空いていますからお世話も楽チンです。
ついでにいえば1つ100円であることも経済的でありがたいです。
このファイルケースも衣装ケース同様2つ買って、毎週ローテーションしました。
ただ問題はこのファイルケースには小さな足がついていたことでした。
そこでホットナイフを使ってここは削ぎ落としました。
プラスチック製品やペットボトルの加工に便利ですよ。ホットナイフ。
ある程度大きくなったら大きなコオロギがいる衣装ケースに引越しです。
水入れに表面張力で張り付かなくなったらもう引越しをしても良いと思います。
こうやってコオロギ達は我が家で一生を過ごしていきます。
命あるものですからなるべく無駄死にがないよう、トカゲの餌として活用できるようにして行きたいと考えています。
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