これからはトカゲやカナヘビ、カエルの餌についてコオロギ以外の餌を少し考えてみたいとと思います。
一般的には、コオロギを餌として使うことが多いです。
ペットショップで売っていますから自分で採りに行く必要はありません。
ほかにも管理が簡単な餌としてはレッドローチやデビュアがあります。
しかし、これらはゴキブリの仲間なのでどうしても見た目に抵抗があります。
だから今のところ、これらは選択肢から外しています。いつか使う日が来るのでしょうか・・・。
しかし、なぜコオロギ以外の虫を餌として検討するのでしょうか。コオロギだけではいけないのでしょうか。
私は、
「ワラジムシは必須」
「餌として必ず与えなくてはならない」
とまでは考えていません。ワラジムシは私の周りでは「便所虫」とまで言われ嫌われていました。どちらかというと子どもの頃は見つけても、持ち帰ることはなく、残念に思っていたくらいです。そんなワラジムシを今、わざわざ買ってきて飼っています(笑)。
ハニーワームだっていわゆる芋虫です。しかもミツバチの巣に害をなす害虫です。
これらを餌として飼育する必要性が全ての両爬にあるとは思っていません。ただうちのような飼育の場合は、たまにあげるといいかなと思っています。
今回はその理由について、まずお話をさせてください。
トカゲやカエルの餌として、栄養成分のことを考えれば、実はヨーロッパイエコオロギはとても優秀で、これだけで飼育ができるとさえ言われています。
(参考:とある獣医の豪州生活Ⅱ)
しかし、優秀な栄養バランスを誇るイエコでさえも、カルシウムが足らないと指摘されています。
なるほど、そうするとカルシウムをやはりどこかで補ってあげたほうが良さそうです。
ダスティングやガットローディングで補っている方が多いと思います。
私もイエコの餌にはなるべくタンパク質とカルシウムを多めに配合するようにしていますからガットローディングはできていると思っています。
でもダスティングはしていません。していないというよりできないという方が正しいです。あんなにも俊敏に逃げ回るイエコにダスティングするのは相当困難です。
冷凍コオロギなどであればダスティングが容易でしょうからしてあげたらいいかも知れません。うちでは死んだコオロギはなかなか食べてくれないのでそれも難しいのです。
では、どうしようもないのでしょうか。
実は、ダスティングについても始めるようにしました。上手にダスティングできる方法が見つかったのとおすすめのカルシウム剤をペットショップで教えてもらえたからです。
ダスティングをすると、カナヘビやカエルたちにとって多少趣向性が落ちてしまうようで、そこには苦戦していますが、コオロギやハニーワームはカルシウム剤をまぶしてから与えるようにしています。
今のカルシウム剤が無くなったらビタミンD3入りのカルシム剤に切り替える予定です。(2018.11訂正追記)
しかし、よく考えてみれば、自然界に住むトカゲやカエルはダスティングされた餌など食べる機会がありません。どうやってカルシウムなどを摂取して栄養バランスを整えているのでしょうか。
やはりコオロギだけ、ゴキブリだけ、などと単一の餌だけで生きていると考えるのは不自然で、様々な餌を食べることによって、栄養バランスを整えているのだと思います。
クモ、バッタ、コオロギ・・・そしてワラジムシなど。
この【とある獣医の豪州生活Ⅱ】では各餌虫の栄養成分比較をなさっていて、しかも十分な調査を行って根拠のある数字を示しているところが素晴らしいと思います。しかし、残念ながらワラジムシについては、記載がありませんでした。
以下の昆虫について研究をされています。意外な発見があるかも知れませんから、これらの昆虫を餌として利用している方、これから利用しようかと考えている方は、ぜひ一度上記のリンク先を参照されることをお勧めします。
・ヨーロッパイエコオロギ [Acheta domestica]
・フタホシコオロギ [Gryllus bimaculatus]
・デュビア [Blaptica dubia]
・レッドローチ [Blatta lateralis]
・ミルワーム [Tenebrio molitor larvae]
・ジャイアントミルワーム [Zophobas morio larvae]
・ハニーワーム [Galleria mellonella]
・シルクワーム [Bombyx mori larvae]
・ハエ [Musca domestica]
ワラジムシについてもお願いしたら研究してくださいますでしょうか・・・。
私自身の思い込みと獣医の調査結果が結構違うことに驚きました!
シルクワームって栄養、ほぼないんですね・・・。
また、ミルワームの栄養バランスが良く、消化吸収率が高いというのも驚きでした。どちらかというと栄養バランスと消化に悪いイメージがあり、きちんと咀嚼せずに飲み込んでしまう種のカナヘビやカエルには便秘の原因になり兼ねないので与えるのを控えていたくらいです。
ただ、うちで使用した限りの感想では、やはりカナヘビたちは全般的に、ミルワームは好んで食べたりしませんでした。ニホントカゲやトノサマガエルは食べました。特にニホントカゲはとても喜んで食べたくらいですが、カナヘビは目の前に持っていっても逃げてばかりでした。やはり別種ですから嗜好性に差があるのは仕方ないのかもしれませんね。
(参考:20171112ニホントカゲにミルワーム)
とりあえず、次回、【ワラジムシ】について、うちでの飼育、キープ方法をご案内しようと思います。無事に累代飼育まで出来ましたので、もうご案内をしても良さそうです。
今現在、ハニーワームもキープしていますが、これは累代飼育まではやるつもりはありません。
また、ハニーワームについては、写真をほとんど撮っていませんので、いつか記事にできたらしようと思います。キープ自体は随分とできるようになりました。
ハニーワームは嗜好性が抜群にいいこと、カロリーが高いことから病後や産後の栄養補給にいいと思います。またお迎え当初の不慣れな時期や拒食などの症状が表れたときにの打開策に使うことができます。そういう意味ではいつも使うものではありませんが、使いたいときにあったらいいものですよね。
では続きは次回に。
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