2017年10月、ミヤビキノボリトカゲをお迎えした当日、キノボリトカゲは餌を食べませんでした。
口に入るサイズのコオロギをケージの中に放っておきましたが、まるで無視をしていました。
コオロギをケージの中に入れておいてもいつまでもコオロギはケージの中をうろうろしていました。キノボリトカゲのケージなのにコオロギのための餌を入れておかねばならないと考えたほど、コオロギはそこで無事に暮らしていたのです。
しかし、そのうちにコオロギの姿が見えなくなりました。
「あれ?どこか隠れたのかな」
「手作りのケージだからどこか抜け穴があったかな・・・。」
そんなことを思いながらそっとケージ内にコオロギを追加してみると・・・・!
「バグ!」
「おおっ」
「すげえ・・・・。」
今まで一切動かずまるでナマケモノのようなトカゲでしたがコオロギを入れた途端、瞬時にコオロギを捕らえました。
どうやらコオロギは脱走したわけではなくキノボリトカゲが食べていたようです。
一切餌を食べる様子を見ることがなかったのでとても心配していましたがどうやらきちんとコオロギを食べていたようです。
キノボリトカゲはその環境に慣れるまではじっとしていて動きませんでしたが、その環境に慣れてしまえばきちんと餌を食べてくれるようになりました。
しかし、この子、環境に慣れてもほとんど動きません。いつもじっとしています。いいポジションにいてくれれば静止画は撮れるのですが、動画はほとんど撮ることができません。
なかなか飼育者泣かせなトカゲちゃんです。
カナヘビやニホントカゲしか知らなかった私にとってはアガマ種のキノボリトカゲはこんなにも違うのかと驚きでした。
しかし、安心したのもつかの間、10月の中旬から下旬に掛けて3日連続でピンセットから餌を受け取ってくれていたミヤビキノボリトカゲが餌を食べなくなりました。
10月20日 ×
10月21日 ×
10月22日 ×
10月23日 ×
何回餌を近づけても興味を示しません。
さすがに今まで毎日食べていただけに心配でした。
しかし、10月24日、ようやく食べてくれました!
よかった!
ずっと食べていなかったのでようやく安心できたのでした。これで餓死はしないぞ。
安心してケージ内の観葉植物に水をあげたり、ケージ全体に霧吹きを吹いたりしていました。
・・・・。
しかし、事件は直後に起きました。
なんと彼は咥えたはずのコオロギを落としてしまったのです。
自ら吐き戻したのか、うっかり落としてしまったのかそれは分かりません。咥え直そうとして落としたのかもしれません。が、いずれにせよ結果としてとにかくキノボリトカゲのお腹に栄養が入ることはありませんでした。
・・・・。
これで5日連続の絶食です。
前にあげた餌で消化不良を起こしているのかも知れませんからちょっと我慢して様子をみることにしました。
10月25日 給餌せず
10月26日 給餌せず
さあ、そろそろ食べてくれるかな・・・?
10月27日 ○ !
ついに食べてくれました。
カメラを構えたかったのですが、カメラを向けることでまたストレスになるといけないので辞めました。きちんと食べ終わるまでそっとしておくことにしました。
さあ、ようやく栄養補給完了です。
これ以降はしばらく無理に毎日餌をあげることはせず、3~5日に一度くらいのペースにしました。
2018年2月現在は1週間に1匹程度です。
これでコオロギの餌や水をケージに入れる必要はなくなりました。
世話をする方としては「楽」といえば楽ですが、あまり手が掛からないのもまたつまらないといえばつまらないものです。
キノボリトカゲはカナヘビとは違ってあまり動きがありません。じっと獲物を待ち構えるタイプのようでほとんど動かないのです。
まるでナマケモノのような暮らしをしています笑。
だからおなかも減らないのでしょうね。
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